【自己肯定感を守ろう】子どもとの関わり方、大人との関わり方

コラム

子どもとの関わり方で悩むことはとても多いと思います。しかし、ある出来事により、育児をする上で知らず知らずのうちに大人同士の関わり方に気を遣い過ぎてしまっていることに気付きました。

今回は、子どもとの関わり方、大人との関わり方、また社会の在り方について考えたいと思います。

先日あった出来事

先日、お友達のママさんと子どもたちを連れて公園に集まって遊びました。

久々にお友達と会うことができたうれしさとお友達と公園で遊べるという喜びで、子どもたちは大はしゃぎ!駆け回ったり大笑いしあったりととても楽しい時間を過ごすことができました。

そこへ近くの保育園の子どもたちが保育士さんに連れられてやってきて、それぞれ好きなことをして遊び始めました。

【喧嘩勃発?】子どもたちが自分で考えた行動

鬼ごっこをしたり遊具や砂場で遊んだり・・・子どもたちの好みは様々で、あれがしたいこれがしたいと子ども同士で言い合いながらお友達と遊んでいました。

日差しが強かったので木陰に移動していくと、面白い木の実がたくさん落ちていて砂はさらさら、なんだか楽しそうと園児の子も含め数人の子どもたちが集まり、木の実を拾ったり葉っぱを集めたり砂を触ったりとそれぞれの楽しみ方を模索していました。

その日、お友達は小さなペットボトルを数個持ってきており、それを子どもたちに貸してくれました。

しかし、その一つがお友達の大事なものだったらしく、それを園児の子が使っており「あれは◯◯ちゃんの!◯◯って名前も書いてあるのに!」と泣き出してしまいました。

近くにいた私が「これ◯◯ちゃんの大事なものだったらしい。返してもいいかな?」とその子に話していると、保育士さんがすぐ来て

保育士さん
保育士さん

◯◯ちゃんこれはお友達のだから返そうね!

と言いました。

少しモヤモヤするものを感じながら見ていると、園児の子はすぐ切り替えて「◯◯ちゃんが自分で返す!」と歩み寄り、直接ペットボトルを手渡ししていました。

なぜ園児の子が保育士さんにペットボトルを渡さず自分で手渡ししたのかは分かりませんが、その勇気のある行動と頼もしい姿に拍子抜けし、感動すら覚えました。

大人のエゴ?子どもとの関わり方、声の掛け方に注意したい

特に小さい子どもたち同士で遊んでいると、何かしら問題が発生しがちですよね。そういう時に大人がどう対処するかはとても重要だなと思います。

今回の場合、私が「返してもいい?」と子どもに聞いたこと、保育士さんの「お友達のだから返そうね」という発言について、子ども的には言われてどう思っただろうかと改めて考えさせられました。

私の発言はどうだった?

今考えれば、私の「返してもいい?」と言う発言は子どもからしてみれば強要しているように聞こえたかもしれません。「これ◯◯ちゃんの大事なものだったらしい。どうしようか?」など自発的に考えられるように声をかけた方がよかった気がしています。

ペットボトルがお友達の大事なものだったこと、お友達が泣いてしまったことで焦ってしまい、ペットボトルを使っていた園児の子の気持ちを考えていなかったように思います。

保育士さんの発言はどうだった?

また、保育士さんの「◯◯ちゃんこれはお友達のだから返そうね!」という発言も少しモヤっとしました。


話は変わるのですが、私は長女が小さい頃よく室内の遊び場に連れて行っていました。そして、そう言った場所でもよくおもちゃの取り合いのようなことが起きていました。

その頃の私は、他の子が長女の使っていたおもちゃを欲しがったら、長女の気持ちもよく考えずに「お友達もこれ使いたいらしいから貸してあげようね」と半ば強引におもちゃを取り上げていたことが多かったように思いますし、そんなお母さんを見たこともありました。

また、子どもが貸したくないなどというと「何でそんないじわる言うの?」などと言う声をかけていた気もします。

それは確実に、子どもの気持ちより相手の大人に気を遣っていただけの言葉で、完全に私のエゴでした。

子どもからしたらそのおもちゃは自分が遊んでいたものですし、それを貸すのも嫌だし貸さないことでお母さんにいじわる呼ばわれするのなんてもっと嫌だったでしょう。

今思えば、子どもの気持ちが変わるまで待ってあげたり、子どもの気持ちをサポートするような声掛けをしてあげれたのではないかと思います。


話は戻って、今回の保育士さんの「◯◯ちゃんこれはお友達のだから返そうね」という発言も少し大人のエゴに近かったように思いました。

子ども同士で何か問題が起きてしまった時、どうしても大人はとりあえずすぐに場を鎮めようとしがちになります。そのような行動から、子どもたちの自己肯定感や自尊心を不本意に傷つけているかもしれません。

自分にはどんな行動ができる?

「とは言っても、何か大きな問題に発展したら困るし大人に気を遣ってしまう」と言うのが現状ではないでしょうか。

だとしたら、逆の立場になった時、もし他の子が我が子にものを貸してくれないといったようなことが起きた時に、その気持ちをしっかり受け止めて我が子にもそれを伝えてあげる。それを当たり前にしたら良いのかなと思いました。

最近では、親としても神経質になるようことがたくさん起きていますよね。我が子のことで毎日精一杯ですが、そういった時だからこそ、些細なことでも愛を持って行動したいです。

「子どもたちを周りのみんなで育てる」と言った考え方が広がり、そういった社会になればもっと子育てしやすくなるのではと思いました。

言葉の影響力は凄まじい

昔ネットで読んだ話なのですが・・・


Aさんがお友達の子どもについて、◯◯ができてすごいよねと話したそうです。すると、そのお友達は、

『そうなの!ほんとすごいよね!』

と自信満々に自分の子を褒めたそうです。

Aさんは内心「いやいや、そんなことないよ〜」と言う返事返ってくると思っていたのに、自信に満ちたお友達を見て最初は少し傲慢さを感じたとか。

しかし、時間が経ってその発言を思い返した時に、周りにどう思われるかなどを考えずに全力で我が子を褒めていたそのお友達がとてもキラキラして見えたそうです。


この話かなり印象的だったのですが、ママさん同士ってなんて言うか・・・いろいろあるじゃないですか(汗)それで、結構ママさん同士で気を遣うっていう方も少なくないんじゃないかなって思います。

そんな大人同士の関わり方と子どもとの関わり方ってできれば線引きしたいものですが、やっぱりなんだかんだ大人に気を遣ってしまいがちになります。

しかし、このお話に登場するお友達はそんなのお構いなしで自信を持って「すごいものはすごい!うちの子はすごいんだぞ!」と言っていてとても気持ちが良いですよね。

大人同士の関わりだけでなく、大人が子どもにかける言葉の影響力って本当にすごいものがあると思います。言い方を少し変えるだけでモチベーションを大きくアップさせたり、逆に間違った言い方をすれば子どもの自己肯定感を下げてしまったり。

だからこそ、普段から子どもたちにかける言葉には注意したいと思います。

また、そのためには子どもとの関わり方と大人との関わり方をうまく線引きしつつ、大人はお互いに神経質にならないことが大事なのではないかなと思いました。

我が子だけでなく、子どもたちは周りの大人みんなでサポートしてあげれるような社会であってほしいですね!

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