育児中に救われた“コトバ”とは?自分を認めてあげよう

落ち込む女性コラム

子どもを産んですぐは、おうちに引きこもりがちになるお母さんも少なくないと思います。人に会わずに1人で育児に奮闘していると、外からの刺激がなく、1人で思い悩むことも増えてしまいます。

今回は、「引きこもりママ」だった私を救ってくれた1人の女性との出来事と一緒に、自分を認めてあげる大切さについてご紹介します。

育児の「正解」を探す日々

お花畑と子ども

その当時、私はまだ仕事をしておらず、1歳を過ぎた頃の長女の育児に奮闘していました。

児童館などには通っていたもののその時間以外は家に引きこもり、流れ作業のように日々を過ごしていたように思います。

ちょうどその頃から、長女には自我がより一層芽生え始め、お互い人生初めての“イヤイヤ期”を経験しながら、ああでもないこうでもないと正解のない育児の正解を手探りで探そうとしていました。

そのうちに、ママたちのコミュニティーに入っていけない自分やイヤイヤ期の小さな我が子にイライラしてしまっている自分を責めるようになっていました。

やっぱり私はお母さん失格なんだ・・・と。

イヤイヤ発動!困っていた私を救った1人の女性

ある日、長女を連れて近所のスーパーに出かけた時のこと。

スーパーをぐるっと回っていると長女の好きなジュースを見つけたので、私が「これ好きなやつだね!買って帰ろうか」と長女に言うと、「いいっ!いらないっ!こっちにする!」と違うものを手にとった長女。

これはあとから欲しがるパターンでは・・・と思いつつそのままレジに進み、支払い終わってスーパーから出ると長女が「やっぱりあれが欲しかったーーー」と大泣きし始めました。

私が「でもさ、さっきいらないからこっちにするって言ってたじゃん」などと言っても聞かず、長女はスパーの出入り口で大声をあげながら泣きじゃくっていました。

なんとなく、『ここであのジュースを買いに行ったら負けだ』と思っていた私は、なんとか説得しようと試みましたが効果がなかったため、ちょっと離れたところからじっと長女の気持ちが落ち着くのを待っていました。

すると、そこに60代くらいの女性が近づいてきて「あら?なんで泣いてるの?」と長女に声をかけてくれました。

長女は、知らない人に話しかけられてビックリしたのと恥ずかしいのとですぐに泣き止み、私のところに駆け寄ってきました。

私も驚きを隠せないままその女性に「ありがとうございます」と言うと、その女性は、

「あなたがお母さんだったのね!偉いわね。最近子どもに怒鳴ってるお母さんよく見るから。じっと待ってあげてて偉いわ。」

と私に言ってくれました。

お母さん失格だと思っていた私が“偉いわね”と言われるなんて。その言葉を聞いて、私の中で閉じていたものがバァーと開き、涙が溢れました。

その後、「大丈夫だから。がんばってね。」と言ってその場を去っていったその女性には、私の心の中を全て見透かされていたようでした。

子育てに正解なんてなかった!お母さんは毎日全力だ

公園で遊ぶ子供たち

自分のことを「ダメな母親」と思っていた私ですが、スーパーで出会った女性からかけてもらった言葉で「こんな私でもいいんだ」と自分を認めてあげることができました。

これは正しい、これは良くないと自分で勝手に線引きしていた子育てですが、私の勝手な解釈で自分の首を締めていただけだったのかもしれません。

子どもが生まれると毎日が“はじめて”の連続で、自分1人だった時には経験しなかったことが次々と起こります。

何かある度にネットで隅から隅まで検索していろんな方法を試してみたり、自分の母親や他のお母さんに相談してみたり、子育てイベントに参加してみたり。中には、誰にも相談できずに1人で抱え込んでいるお母さんもいるでしょう。

ただ、一つ言えることは、育児に悩むこと、子どもにカッとなること、自分の言動に反省したり自分を責めてしまうこと。これはすべて、お母さんが子どもたちに全力で向き合おうとしている証です。

自分の育った環境も違えば、子どもの性格も違う。誰かと比べて落ち込んだり、ネットに書いてあることが上手くいかなくて心配にならなくてもいいのです。

まずは自分の自己肯定感を高めよう

子供を産んだ後、思っていたような育児ができないことに悩み、自分のことを責めてしまっているお母さんは多いかもしれません。

産後は、ホルモンバランスが崩れやすく精神的にも弱ってしまっている他、寝不足や育児についての悩みなどから、ひどい場合は「産後うつ」になってしまう人もいます。

また、このように精神が削られていく原因の一つとして挙げられるのが、お母さん自身の“自己肯定感の低さ”だと思います。

毎日初めてのことばかり起こる育児に対応できない自分に苛立ったり、他の親や子と比べて落ち込んだり、時には他人の言葉に深く傷ついたり。そうしているうちにどんどん底無し沼にはまっていってしまうのです。

自分を認め褒めてあげる

グッドポーズ

まずは、自分という人間を理解し、認めてあげることから始めましょう。

自分のダメなところ、嫌なところなどを認め「まあいいか」「できないから仕方ない」「これも私らしさなんだ」というように前向きな気持ちで諦めてしまうのも手です。

また、日頃から子どもだけでなく自分ができたことも見つけるように心がけて、できたときは自分を褒めてあげましょう!

「今日は洗い物を終わらせられた」「カッとしたけど、怒鳴らなかった」「人と話せた」など、何でもいいので自分ができたことや良かったことを思い返してみてください。

私は、「今日は子どもを怒らなかったぞぉ〜」とウキウキしてるタイミングで子どもが色々やらかして「ゴラァアアアア!!!」と怒ったこともありますが、さっきまでできていたので良しとしました(笑)このレベルでも全然OKだと思います!

人の言うことを気にしすぎない

耳を塞ぐ女性

産後の精神状態は特にデリケートになっていて、ちょっとしたことで傷付いたり心配になってしまいます。

そのため、人から言われたことに敏感になりすぎて、「〇〇でなくてはいけない」「◯◯しなくていけない」といった思考に陥りやすくもなっています。

しかし、前にも行った通り、育児に正解なんてありません

もちろん、困った時は人からアドバイスをもらうことも重要ですが、それがプレッシャーになってしまったり、できないことで自信をなくしてしまうようなら受け流すことも重要です。

人から言われたことは鵜呑みにしすぎず、「そう言う意見もあるのね」くらいに思うようにしましょう。

大丈夫と思っていても追い詰められていることもある

育児には気力も体力も必要で、自分が気づかないうちに疲弊してしまっていることもあります。

私はこの当時育児のことで頭がいっぱいで、他人からの「偉いわね」と言う言葉一つで泣いてしまうほど自分が追い詰められていたことには気付きませんでした。

また、おうちに引きこもっていると、こういったことを引き起こしやすいかもしれません。

ちょっとお散歩に出かけて外の空気を吸ってみたり、児童館に通って他の大人とおしゃべりしてみたり、狭い空間や世界観にこもらず勇気を出して外へ出てみるのもおすすめです。

他にも、普段から自分を認めてあげるクセをつけておくことも重要です。自分を認めてあげることは自信にも繋がります。

将来、子どもたちが大きくなった時に「こんな時もあったなぁ」と笑える日が絶対くるので、今の自分に自信を持って一緒に頑張りましょう!

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