子どもの世界、私が狭めてた?子どもから学んだ育児

レモン狩りコラム

「うちの子って〇〇だから、▲▲をさせるのはちょっと・・・」

と考えてしまう親御さんはいらっしゃらないですか?

母ちゃん
母ちゃん

はい!私がまさにそうです。

今回は、そんなお母さんやお父さんに伝えたい、私が子どもから学んだ育児に対する考え方について書いていこうと思います。

【葛藤】うちの子は〇〇だから・・・

うちの長女ちゃんは普段は割としっかりしているのですが、初めての場所や人がいるところに行くと挨拶やおしゃべりがちゃんとできなかったり、ムスッとして失礼な態度をとったり、わざと私が困るような行動をとってみたりと、なかなかデンジャラスな性格をしています。

まあまだ小さいし仕方ない!と思っていたのですが、長女ちゃんももうすぐ5歳。そろそろ人の前でもシャキッとできる子になってほしいというのも本音。

しかし、そうは思っていつつも「挨拶もできないし恥ずかしい」「失礼な態度で他所様に不快な思いをさせたくない」という思いの方が私の中では大きく、初めての場所に行かせることや子どもが自由にできない空間に行かせること、いろんな人との関わりを持つことを私が遮断していたことも多くありました。

仕事の場に子どもを連れて行くという親子の試練

そんな時、子どもを連れて仕事の場に行かなければならないという機会がちょっとずつ増え始めました。

これはチャンスだと思っていながらも内心はドキドキ。

子どもたちがご迷惑をおかけしないようにするにはどうしたらいいのか、不機嫌にさせないためにも子どもたちのモチベーションをどう上げさせるか・・・そんなことを考えるだけで頭の中はパンパンでした。

初戦は惨敗

最初に子どもを連れて仕事の場に参加した時はそれはそれは壮絶でした。

自由にできないため体力の有り余っている子どもたちは言うことを聞かない、私もイライラして子どもたちを怒ってしまう、子どもたちはどんどん不機嫌になってそれに比例して私も不機嫌に・・・。

負の連鎖とはまさにこういうこと。

仕事終わりの帰り道もくどくどと説教し、説教しながら「自分ってなんて面倒くさい、分からずやな母ちゃんなんだ」と思う日々。

そんな状況が何回か続いたのでした。

このままでは本当にまずい!ちゃんと伝えよう!

そんなわがままガールズとくどくど口うるさいおばちゃんな日々を繰り返している時でした。

その日も子どもたちを連れて仕事の場に行くことに。その時は、子どもたちも自由にできる時間をとってもらい、好きなことをしたり好きなものを食べたりととても良くしてもらいました。

私もとても心が開放されて、その場にいた方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。

そんな日の帰り、「じゃあね、また来てね」と優しく言ってくださった相手の方に長女が「ううん!!バイバイ言わん!!」と最後までふてくされて車のドアを閉めてしまいました。

私は平謝りしてお礼を言い、車に乗ってその場を後に。心の中で“このままでは本当にいけない”と強く思った瞬間でした。

そろそろわかってほしい、他人がどう思うか

いつもなら「なんであんな言い方するの!」とグチグチ母ちゃんになるところですが、その日は何であんな言い方をしたのかしっかり聞こうと思いました。

すると長女は「まだ帰りたくなかった」と。

そうだろうとは思っていたものの、だからといってあんな態度をとって良いわけじゃない。

あんなに良くしてくれたのに最後にあんな言い方をして、あんな態度をとって、相手はどう思うか、長女の言動が悲しくて悔しくて、本気で長女に向き合ってそれを話し合いました。

それから少しずつ変化が・・・

そんな話を長女にしてから少しして、またお仕事の場に子どもたちを連れて行くことになりました。

今までと変わらず挨拶はできないままでしたが、無事お仕事が終わり、ホッとして帰ろうとしたその時でした。

近くにいても気付くか気付かないかくらいの蚊の鳴くような小さな声で「ありがとうございました」と長女が言ったのです!

万歳三唱して長女を抱きしめて「すごいじゃん!!!!!」と言いたいのをグッと我慢して「もう少し大きい声で言いんちゃい」と言うと「ありがとうございました!」と相手にも聞こえる声でしっかりお礼を言うことができました!

その場を後にしたあと、長女は照れながらも誇らしげな顔で「お礼言えたよ」と私に言いました。

私が褒め称えたのは言うまでもない。親バカだと言う人がいても全然大丈夫!だってこんな嬉しいことはないですから!

【私の思い込み?】みんなの前で挨拶ができた記念日!

その後も、子連れでお仕事の場に行くことになったのですが、その日は大勢の知らない人たちと集まる場でした。

朝から集まって作業をし、お昼頃に自己紹介をしようという展開に。アラサーの私でさえ緊張しながら自己紹介をして、次は子どもたちの番。内心無理だろうと思っていましたが、まずは次女が

次女ちゃん
次女ちゃん

〇〇です!2歳です!

と挨拶。あなたは言えるんかいっ!と拍子抜けしていると、小さい声で

長女ちゃん
長女ちゃん

〇〇です。4歳です・・・。

と次女に勇気をもらったのか、長女もみんなの前で挨拶ができました!

その時私の中で、「子どもたちをできなくさせていたのは私のせいだったのでは?」という疑問がざわめきました。

こうしなくちゃダメだよ!と伝えながら、内心「無理だろう」とか「まあできないならできないでいいか」というような考え方をしていなかったか、またできないからそういった場に連れて行かないようにしていなかったか。

ちゃんと話し合っていたか。

これからは子どもたちの可能性をもっと信じてあげ、何度でも背中を押してあげようと思いました。

体験から子どもが学び、子どもから親が学ぶ

今回は挨拶ができる・できないの話でしたが、日々の体験だって同じことです。

楽しかった思い出や嬉しかった思い出、悔しかった思い出や怖かった思い出など、いろんな思い出があると思います。そこから、自信がついていったり自分を見直していったりと“自分”というものが少しずつ形成されていくのではないでしょうか。

だから、いろんな経験や体験をさせてあげて子どもたちの世界を広げてあげたい!!!

とは言っても、私自身のめんどくさがりな性格であったり、「うちの子〇〇だからなー」という固定観念が邪魔していました。

しかし、私の想いをしっかり伝え、いざ外に出してみると意外にも子どもたち自身が考え、行動し、成長していきます。

“かわいい子には旅をさせよ”という言葉があるように、いろいろな経験や体験を子どもたちにさせることは成長に大きく影響していきます。

そんな時、私が壁にならないように、後押ししてあげられる存在になれるように、子どもたちの可能性を信じてサポートしていこうと思いました。

子どもたちの世界を広げていくためにも、これからは積極的に親子でいろんなことにチャレンジしていきたいです!

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